今回は、大学の専攻と業界(職種)について述べようと思います。
金融機関の就職説明会なんかにいくと、学生がよく「ファイナンスや経済学を専攻していないのですが、大丈夫でしょうか?」という質問をしています。ほとんどの企業の採用者側は「ほとんど関係ない」とおっしゃっていて、うわべだけではないみたいです。実施に内定者の出身を聞いてみると、ファイナンスとは全く関係ない専攻の人たちもちらほらいました。
クオンツ(金融工学コース)について同様のことがいえます。正直、大学院レベルの金融工学の知識が全くなくても(わかっていなくても)、採用されることもあります。たぶん、そういった他分野の人たちはすごい専門性をもっていたり、何か光るものをもっていたので、採用されたのでしょう。
ところで、金融工学やファイナンスなどを専攻しているからといって、必ず金融機関でクオンツをやれるとは限らないようです。最近見つけたサイトなのですが、参考になるかと思います。
「とある「元」ヘッジファンド運用者のつぶやき(新卒の面接の作法:「金融専攻です」と言うのは不利。) 」
就職活動をしていて感じたのは、金融機関で働いているクオンツといっても、様々なレベルのクオンツがいます。数学でバリバリ理論系のクオンツもいれば、理屈はわかんないけど計算だけできるクオンツもいますし、IT関係の仕事が得意なクオンツもいます。
何を勉強しておけばいいというわけではないですが、よく紹介されているのが、
です。ゼミなんかで大学3年生くらいから読めるみたいです。解答集も別売りしています。
他には、
があります。これも基本的に大学4年生~大学院1年生くらいまでのレベルだと思います。ただ、翻訳した方に直接話をうかがったのですが、やはりここまでくると翻訳本ではなくてそのまま洋書で読んだ方がいいそうです。1は大学2~3年生でも読めると思います。
他にもダフィーやシングルトンなどちょっとレベルの高いファイナンスの本がありますが、本当にガチで金融工学を専攻したいのでなければ、読むことはおススメしません。一般の読者には挫折する恐れ大です。数学の関数解析やら積分論やらが必要となって、さらにミクロの上級レベルの知識や計量経済学などの知識も必要で、学部でこれらの本をちゃんと読みこなせる人は見たことがありません。(もちろん、自分も読めませんでした。)
以上です。
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