2011年1月20日木曜日

数学がすべてではない

このブログでは、世の中で数学がいかに役に立っているか、どのように使われているかということを紹介しています。私自身も数学が好きですし、本業や業務に関係ない数学の本を読んだりしています。

こんな感じなので、数学がすべてだと思われるかもしれませんが、そうではありません。数学がすべてだと主張するつもりも全くありません。

よくいわれることですが、数学科で学ぶような数学は哲学に近い学問です。役に立たせるというよりは、芸術的な分野だと考えています。きれいな定理や証明をみると、すごいなあとか、心を動かされるときもあるのですが、正直そんな証明などを知らなくても、実務ではあまり重宝されません。むしろ、定理や公式をうまく使える方が重要でしょう。

私の大学時代の前半はとにかく数学の厳密性を求め、きれいになるような証明方法などを考えてました。そういったことをやっていると、思考が鮮明になり、すっきりした感覚になっていました。しかし、大学の後半からはざっくりとした感じになって、そういった感動的な思いをすることは少なくなり、むしろ数学が実務でいかに使えるかという点に重点をおいて勉強していました。

まあ、実務で使える数学といっても正確な記述ではないので、それらも直接的には役に立たないことも多々あります。ただし、ある程度の基準といいますか、目安になるものは必要でしょう。たとえば、複雑な金融派生商品などを計算する際に、あてずっぽうで計算するよりは、理論的な根拠に基づいて計算した方がよいと考えます。

目安を持つという話では、以下の「バフェットとソロス勝利の投資額」という本にも「自分の基準をもつのが大事」と書かれてありますね。



色々と述べてきましたが、実務では数学も使うかもしれないけど、それは1つのツールにすぎず、それを絶対視することはないということです。

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